「コラム」 Column

2026.05.20

船橋市で浸水履歴があるエリア・浸水リスクがあるエリア|ハザードマップの種類と見方も簡単解説

           

船橋市は東京湾に面していますので、「お住まいの場所」「これから住む場所」の浸水履歴・浸水リスクが気になりますよね

近年は台風・ゲリラ豪雨・高潮・地震に伴う津波といった多数の水害に対する不安が高まっているため、「浸水履歴・ハザードマップ・実際の地形」という3つの視点から、なるべく多くの被災想定と備えをすることが大切です。

今回は、千葉県で注文住宅・規格住宅の建築、宅地開発を手がけている『木ここち家ラボ』が、船橋市内の浸水リスクを具体的にご紹介します

災害への万全の備えをして安全な暮らしを継続していくために、ぜひ最後までご覧ください。

船橋市で家を建てるための土地探しをしている方は、木ここち家ラボへお問い合わせください

ハザードマップの確認、土地・地域の特性調査なども踏まえて、土地探しの段階からご家族をサポートいたします。

船橋市で浸水履歴があるエリア

床上浸水

「浸水履歴があるエリア」とは「床下浸水・床上浸水」の記録があるエリアのことです。

船橋市は、1988年〜2024年9月1日までの浸水履歴を公式ホームページで公表しています

浸水履歴のあるエリア特徴
海老川流域とその支流周辺【具体的なエリア】
・海老川本流から直線で約500m〜1km圏内
・支流(長津川・前原川など)から直線距離で200m〜500m圏内
【浸水スポットの地形】
・低地
・谷地
【住所】
・市場1~5丁目や本町・港町・栄町など、JR船橋駅から北東〜東側のエリア
・旭町、前原東、中野木、駿河台など
【被害】
・台風や大雨による床上・床下浸水が過去に多数発生
・川から少し離れた場所でも周囲より数十センチ低いスポットで内水氾濫が発生
真間川流域、印内川周辺(市西部)具体的なエリア】
・真間川・印内川から直線で1km圏内
・京成本線やJR総武線の線路よりわずかに海側
【浸水スポットの地形】
・平地
・斜面下
・谷地
【住所】
本中山、二俣、印内1丁目、海神2〜3丁目、西船周辺
【被害】
床上・床下浸水が多数発生
東部内陸の谷津(やつ)地形エリア具体的なエリア】
新京成線「芝山千代田」「高根公団」周辺の駅から直線で300m〜500mほど離れたエリア
【浸水スポットの地形】
下り坂の底
【住所】
芝山1・3・7丁目、高根、大穴町など
【被害】
床上・床下浸水が多数発生

また、過去の大地震では津波被害も観測されています

  • 1703年発生の元禄地震:被害の詳細は不明
  • 2011年発生の東日本大震災:2.4mの津波により、海苔の養殖設備が壊滅的なダメージを受けたほか、船橋漁港に係留されていた 2 隻の船が転覆

船橋市には「津波による浸水履歴」はありませんが、東日本大震災時の津波発生によって、「東京湾内で津波は発生しない」という認識が改められられました。

こちらの記事で、南海トラフの津波浸水リスクがある千葉県内のエリアをご確認いただけます。

船橋市で浸水リスクがあるエリア

道路冠水

次に、将来の水害で浸水リスクがある船橋市内のエリアもご紹介します。

エリア浸水リスクの傾向
海老川・長津川流域
(河川から直線で1.5km〜2km程度まで注意)
大規模洪水
(河川の合流点付近では水深2m以上の想定もある)
東京湾沿岸
(海岸線から直線で1km〜1.5km程度まで注意)
・高潮
・津波
内陸部高台
(幹線道路沿いや駅から直線で500mまで注意)
・道路冠水
・内水氾濫

上記のエリアの中で特に浸水リスクが高いと想定できるのは、以下のような地形のスポットです。

  • 低地
  • くぼ地
  • 平坦地
  • 埋立地
  • 排水が追いつかない市街地
  • すり鉢状の地形の場所

また、上記のエリア外であっても、ゲリラ豪雨によって局所的に0.5m(床上浸水レベル)の浸水想定があるスポットも点在しています。

船橋市の災害リスクを確認できるハザードマップ

ハザードマップ

船橋市の災害リスクを確認できるハザードマップは主に以下2種類で、WEBで閲覧可能です。

どちらのハザードマップも住所を特定して災害リスクを確認できるため、「お住まいの場所」「これからお住まいになる場所」はもちろん、ご自宅までの避難経路などの災害リスクもご確認ください

【船橋市が作成したハザードマップで確認できる災害リスク】

  • 津波   
  • 地震・液状化
  • 洪水・内水・土砂災害   
  • 高潮ハザードマップ

ご自宅にWEB環境がない場合には、船橋市役所に問い合わせをして印刷・配布を依頼可能です。

【国が作成したハザードマップで確認できる災害リスク】

  • 洪水・内水
  • 土砂災害
  • 高潮
  • 津波
  • 道路防災情報(災害時に通行止めや冠水の危険性があるスポットを確認できる)

なお、国が作成したハザードマップでは、災害リスク以外の以下のような情報もご確認いただけます

  • 地形分類(山地・台地・低地・埋立地など、土地の成り立ちや性質を確認できる)
  • 自然災害伝承碑の場所
  • 過去の災害情報

船橋市で「災害リスクを確認しながら住む場所を決めたいけど、ハザードマップの見方がわからない」とお困りの方は、木ここち家ラボへお問い合わせください

木ここち家ラボは、土地探しの段階から、ご家族の家づくりをサポートさせていただきます。

マイホーム新築時にできる「浸水被害を防ぐ対策」

盛土

最後に、マイホーム新築時にできる「浸水被害を防ぐ対策」もご紹介しま。

低地・くぼ地などを避けて土地選びをしても、場所を選ばず発生する「ゲリラ豪雨」「集中豪雨」の被災リスクはゼロにならないため、ぜひご確認ください。

敷地・建物の位置を高くする|盛土・高基礎・高床式

以下は、浸水しづらい高さを確保して建物を建築する方法で、浸水の根本対策です。

  • 盛土:敷地全体に土を積み上げて地盤そのものを高くする方法
  • 高基礎:基礎の高さを60〜100cmほどにして、床の位置を高くする方法(通常の基礎の高さは40〜45cmほど)
  • 高床式:1階を柱だけの空間にして駐車場などに活用し、居住スペースを2階に配置する方法

こちらの記事で、千葉県内で地盤が強いエリアをご確認いただけます。

ただし、上記のような建築方法は、「高さの確保によって生まれる新たな浸水対策」も必要です

  • 盛土:境界線の土が隣地よりも高くなるため、雨水・泥水が隣地へ流れ落ちないよう擁壁で囲んだうえで、排水計画の見直しが必要
  • 高基礎:玄関アプローチの階段が高くなるため、水の流れを考慮したうえで「転倒を防げる素材にする」などの配慮が必要
  • 高床式:地中に「暗渠(あんきょ)排管」を埋め込んだうえで、土間コンクリート面の水勾配を道路に向けて確保する設計が必要

1階間口の水密性を高める|防水ドア・止水板・基礎の換気口をなくす

建物内部に水を侵入させる可能性がある以下の部位に関して、水密性を意識した建具選びなどの対策が可能です。

  • 玄関・勝手口:防水ドアを採用、玄関ドアや勝手口に段差を設ける
  • 掃き出し窓:水密サッシを採用
  • ガレージ開口部・基礎の換気口まわり:着脱式止水板を購入しておく など

ただし、水密化には限界があり、こだわり過ぎると建築コストがはね上がります。

そのため、開口部の水密化は「浅い浸水」の対策として検討し、「水の侵入開始を遅らせて避難や応急対応の時間を稼ぐ」と考えるのが現実的です。

止水板を購入しておく場合には、設置手順をご家族全体で共有しておき、浸水の危険性を感じた時点ですぐに使える場所に保管してください。

高い架台に屋外設備を設置|エアコン室外機・給湯器・電気メーターなど

エアコン架台

屋外設備が浸水すると生活機能が失われるため、屋外設備を設置する高さの確保は重要です。

  • 架台を使用して屋外設備を想定浸水深より高い位置に置く
  • 屋外設備の配置を2階や土地の高所側に寄せることを前提にして間取りを作成する など

なお、屋外設備は、「点検・修理のしやすさ」「配管経路」「転倒防止」も含めて設置を検討する必要があります。

特に「エコキュートの貯湯タンク」など貯湯機能がある屋外設備は重量があるため、転倒による事故が発生しないように、「架台の強度を確保・強固な固定」をハウスメーカーにご依頼ください。

浸水しても復旧しやすい仕様を選択

浸水リスクがあるエリアでの家づくりには、「万が一浸水した場合の、復旧のしやすさ」という視点も大切です。

細かな工夫が浸水後の生活復旧に役立つため、ぜひ以下のような仕様の採用を、ハウスメーカーにご相談ください

部位仕様・工夫
床材耐水性が高く、部分補修しやすい素材
壁・巾木交換しやすい納まり、乾燥しやすい仕様
コンセント一般的な位置より高めに設置
収納水に濡れてはいけない大切な物を、2階や高所に収納できるスペースを確保
設備点検・床下や配管の点検がしやすいつくり
・床下の乾燥がしやすい構造

住む場所を選ぶ際の浸水リスクチェックポイント

ハザードマップでは住所を特定して浸水リスクを確認できますが、実はハザードマップで得られる情報は100%正確とは言えません

浸水リスクはあくまでも想定で、地図上の色付けも微妙なズレなどがあるためです。

住む場所を選ぶ際には、現地に足を運んで以下の点をチェックし、浸水リスクを最終確認してください

  • 周囲の土地よりも低い土地は浸水しやすい
  • 敷地が前面道路より低い「すり鉢状」の土地は冠水した道路の水が敷地に流入する危険性が高い
  • 水田・湿地・水路を宅地造成した土地は内水氾濫の危険性を想定する必要がある
  • 近くに近隣の雨水が集まってくる水路がある場合は、道路冠水や浸水リスクが高い

土地自体の状況と地域の排水経路を、あわせて確認しましょう。

「災害リスクまで配慮してくれるプロに船橋市の土地探しのサポートを依頼したい」とご希望の方は、木ここち家ラボへお問い合わせください

木ここち家ラボは、土地探しの段階からご家族をサポートしているハウスメーカーです。

まとめ

船橋市で浸水履歴があるエリア、浸水リスクがあるエリアをご紹介したうえで、浸水リスクを詳しく確認できるハザードマップ・浸水対策もご紹介してきました

国や自治体は、水害対策のために常に治水整備に取り組んでいます。

治水整備によって過去に浸水履歴がある土地でも安心して暮らせるようになる場合がありますが、浸水履歴があって治水が未整備の場所では、ご自身での浸水対策が必須です。

また、河川氾濫などの心配がない場所であっても、ゲリラ豪雨・集中豪雨による浸水リスクをゼロにすることはできません

今回ご紹介した情報を、ご家族の安全とご自宅を守るために活用していただけると幸いです。