「コラム」 Column
千葉県の地盤が強いところは「液状化しやすさ・揺れやすさ」などをマップで確認|住んではいけない土地とは
千葉県には東日本大震災で液状化の被害を受けたエリアがあり、将来の南海トラフ地震の被害も想定されているため、住む場所を決める際には安全性が高い土地を選びたいですよね。
「地盤が強く、揺れが小さいところを明確に知りたい」とお考えの方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、千葉で多くのご家族の家づくりをサポートしてきたハウスメーカー『木ここち家ラボ』が、地盤が強いところを確認する方法や選んではいけない土地の特徴などを、わかりやすく解説します。
ご自身とご家族の安全な生活をこれからも守っていくために、ぜひ最後までごらんください。
千葉で「地震に強い家づくり」をご希望の方は、木ここち家ラボにお問い合わせください。
ご家族の家づくりを、土地探しの段階からサポートいたします。
Contents
千葉県の地盤が強いところは「液状化しやすさ・揺れやすさ」などのマップで確認

はじめに、千葉県で「地盤が強いところ」を探す方法をご紹介します。
千葉県の「液状化しやすさ・揺れやすさ」などのマップ確認方法
千葉県は全域・北部・南部に分けて以下のマップを作成・公開していて、将来の大地震で被災リスクが大きい土地の予測をご確認いただけます。
- 液状化しやすさマップ
- 揺れやすさマップ
上記のマップは2016年作成で少し古い印象ですが、「広域で地盤が強いところの目星をつけやすい」という点で利便性が高いため、ぜひご活用ください。
千葉県各市町村も災害リスクに関するマップ「ハザードマップ」を公開している
千葉県内の各市町村も、独自にハザードマップを作成・公開しています。
「千葉県のマップは広域情報」「各市町村のマップはピンポイントの情報」と使い分けをして、さらに詳細な情報を確認することをおすすめします。
【例】千葉市:地震・風水害ハザードマップ など
〈参考〉千葉市ホームページ『千葉市地震・風水害ハザードマップ』
千葉県内で「地盤が強い」とされている地域
千葉県内で「液状化しにくい」「揺れにくい」とされている代表的なエリアは、以下2つの台地・丘陵地です。
| 地域 | 市町村など |
| 下総台地 (しもうさだいち) 火山灰土(関東ローム層)で覆われ、地盤が強いとされる。 | 【北総・印旛】 印西市、白井市、成田市、佐倉市 【東葛】 鎌ケ谷市、柏市(台地部)、流山市(台地部)、松戸市(台地部) 【千葉】 四街道市、千葉市(緑区・若葉区の大部分) |
| 房総丘陵 (ぼうそうきゅうりょう) 堆積岩などの古く硬い地層が露出していて、硬く締まった地盤が多いとされている | 【上総・安房地域】 君津市、富津市、鴨川市、南房総市、勝浦市(いずれも内陸の山地・丘陵部) |
ただし、同じエリアであっても、「谷状の地形の中の低地」「河川沿い」など地盤が軟弱な場所もあります。
また、地盤が強くても「急傾斜地で土砂災害の危険性がある」といった場所もあるため、他の災害リスクも考慮が必要です。
そのため、地域名だけで安全性を判断せず、最終的には次にご紹介する「土地ごとの個別判断」をすることが重要です。
【注意】マップは地域把握用。家を建てる土地の地盤は個別診断が必須
千葉県や各市町村のマップで地震被害のリスクが表示されない場合や、地盤が強いとされるエリアであっても、実際に家を建てる土地の地盤については個別判断が必要です。
個別判断が必要な理由は、同じエリア内でも「造成」「埋め戻し」などの有無によって、土地ごとに地盤の状況が大きく異なるためです。
また、以下のような土地は、同じ土地内であっても場所によって地盤の状況が違う場合もあります。
- 旧水路・池・井戸の跡
- 地中に障害物がある(巨大な石・切り株など)
- 傾斜地を平坦にした土地 など
のちほど、土地の成り立ちをご確認いただける国のハザードマップの使い方もご紹介するので、ぜひ多面的な視点で気になる土地の状況をご確認ください。
東日本大震災など過去の大震災で被害が大きかった千葉県内の地域

過去の大震災で被害が大きかった千葉県内の地域は、以下のとおりです。
※以下は主な地域・被害をまとめた表で、実際には他の地域・被害もあります。
| 被害が大きかった地域 | 被害 | 地震名(発生年) 最大震度 |
|---|---|---|
| 浦安市・千葉市美浜区・我孫子市ほか | 液状化 | 東日本大震災(2011年) 震度5弱~6弱 |
| 山武市・旭市・九十九里町ほか | 津波 (最大約7.6m) | |
| 山武市、長生支庁管内 | 土砂災害 | 千葉県東方沖地震(1987年) 震度5弱~5強 |
| 館山市・千葉市 (養老川・小櫃川の河口部や沖積低地) | 液状化 | |
| 館山市 | 津波 (最大約9m) | 大正関東大震災(1923年) 震度7相当 |
| 館山市・南房総市・市原市ほか | 地割れ・土砂崩れ・地すべり | |
| 房総半島南部・南房総市 | 地殻変動による隆起 (最大1.8以上) |
〈参考〉千葉県ホームページ
・『東日本大震災』>津波 最大7.6メートルの津波が襲った、液状化現象 大量の土砂等が噴き出す
・『千葉県東方沖地震』
・『「関東大震災」千葉県の被害地震から学ぶ震災への備え(全文)』>第1章 運命の9月1日 襲われた首都圏 日本史上最大の災害関東大震災
過去の大震災で被害が大きかった地域の主な共通点は、以下のとおりです。
- 埋立地
- 沿岸部
- 河口部 など
千葉県の南海トラフ大地震の最新被害想定

過去の地震被害を踏まえたうえで、高い確立で発生が予測されている「南海トラフ大地震」の被害想定もご紹介します。
【南海トラフ地震】
| 被害想定など | 内容 |
|---|---|
| 最大震度 | 5強 |
| 津波 | 最大11m |
| 国が津波3m以上を想定している地域 | 銚子市・館山市・旭市・勝浦市・鴨川市、富津市・南房総市・匝瑳市・山武市・いすみ市・大網白里市・九十九里町・横芝光町・一宮町・長生村・白子町・御宿町・鋸南町 |
| 各地域の津波浸水図 | 千葉県『液状化しやすさ・危険度マップ、揺れやすさマップ』>「ちば地震被害想定のホームページ」 |
こちらの記事で、南海トラフ地震発生時の千葉県の津波浸水域をご確認いただけます。
〈関連ページ〉南海トラフ地震で千葉県の津波はどこまでくるのか|特に危険度が高いエリア、ハザードマップ活用法
また、千葉県には南海トラフ地震以外にも大地震の予測があります。
- 千葉県北西部直下地震:最大震度6強
- 房総半島東方沖日本海溝沿い地震:最大津波高 約8.8メートル
「建物被害」「人的被害」「帰宅困難」などの想定が公表されているため、「地盤が強い」など安全性が高いところに住むという視点はもちろん、「どこで被災してもご家族1人1人が命を守る行動ができる」という視点での防災も大切です。
住んではいけない土地の特徴

千葉県で地盤が強いところを見つけるための情報を確認してきましたが、住む場所を選ぶ際には、地盤以外にも考慮するべき点が多数あります。
住む場所を選ぶ上でもっとも重要していただきたいポイントを、3つに絞ってご紹介します。
- 地震以外にも高い災害リスクが想定されている土地
- ご家族のライフスタイルと環境がマッチしていない土地
- ご家族が過度な不安・ストレスを感じる可能性がある土地
地震以外にも高い災害リスクが想定されている土地
「地盤が強い」とされているエリア内でも、地形・立地条件などによっては地震以外の災害リスクが高い土地があります。
(例)
- 台地の中にある「谷底」「浅い窪地」:雨水が集まりやすいため内水氾濫の危険性がある
- 河川沿いや海岸近くの沖積平野・低地:洪水、液状化、地盤沈下のリスクが高い
- 斜面や崖地を含む土地:大雨による土砂災害の危険性がある など
災害リスクを把握したうえで住むことを選ぶ場合には、土地整備費用が(擁壁設置や修繕・盛土補強など)が高額になるケースがある点にも注意が必要です。
ご家族のライフスタイルと環境がマッチしていない土地
災害リスクが低いとされている土地でも、「ご家族のライフスタイル」「環境」がマッチしていないと暮らしが不便になります。
- 通勤・通学・通院に時間や交通費がかかりすぎる
- 買い物が不便
- どこに行くにも車がなければ移動が不便
- 最寄りの避難所までの距離が遠い など
「ご家族1人1人がスムーズにご自身のライフスタイルを実現できるか」をご確認のうえで、住む場所を選びましょう。
ご家族が過度な不安・ストレスを感じる可能性がある土地
土地の条件そのものに問題がなくても、周辺環境にストレスを感じて後悔するケースがあります。
- 近隣トラブルがある
- 騒音が気になる
- 臭気が気になる
- 治安面で不安がある など
必ず周辺環境もご確認のうえ、ご家族全員が心地よく暮らせる環境を選択してください。
千葉県にマイホームを検討中の方は、木ここち家ラボへご相談ください。
災害リスクなどを考慮しながら、土地探しの段階からご家族の家づくりをサポートいたします。
千葉県の地盤は「重ねるハザードマップ」でも確認可能|千葉県のマップと重ねるハザードマップの違い

ここまで、千葉県が提供しているマップの情報を紹介してきましたが、国も災害リスクなどを確認できるマップ「重ねるハザードマップ」を提供しています。
【千葉県のマップと重ねるハザードマップの違い】
千葉県のマップと重ねるハザードマップの最も大きな違いは、データ元です。
- 千葉県のマップ:千葉県のデータをまとめたマップ
- 重ねるハザードマップ:国・各都道府県提供のデータをまとめたマップ
〈参考〉ハザードマップポータルサイト『よくある質問』Q2. 「重ねるハザードマップ」に掲載しているデータの出典を教えてください。
千葉県のマップと重ねるハザードマップの情報はリンクしているとは限らないため、災害リスクに関する最新情報は、千葉県・各市町村のマップでご確認ください。
ただし、重ねるハザードマップでは以下のような特有の情報をご確認いただけます。
- 土地の特徴・成り立ち
- 自然災害伝承碑
- 過去の災害事例 など
それぞれ興味深い内容で、土地の地盤の強さを想定する際にも役立つため、ぜひご活用ください。
【重ねるハザードマップの利用方法】
ハザードマップポータルサイト>「重ねるハザードマップ」に住所を入力>以下から情報を確認
〈引用〉ハザードマップポータルサイト>「重ねるハザードマップ」で千葉市を表示>画像を加工して提示
千葉県で地盤の強いところをお探しの方からよく頂く質問・回答

最後に、千葉県で地盤が強いところをお探しの方から、木ここち家ラボがよくいただく質問・回答をご紹介します。
Q. 千葉県内で家を建てる人から人気のエリアはどこ?
A. 以下のエリアは住宅着工棟数が多いことから、特に人気が高いエリアだといえます。
- 千葉市
- 船橋市
- 柏市
- 市川市
- 松戸市
〈参考〉千葉県『千葉県内における令和6年の建築着工状況について』(6)新設住宅の市町村別
更にエリアを絞る際には、以下のような視点で「人が集まる場所」を調べるアイデアもあります。
【例】
- ファミリー層に人気が高いエリア:各市町村のホームページで児童数が多い小学校を調べる
- ビジネスマンに人気が高いエリア:各市町村や鉄道会社のホームページで乗降客数が多い駅を調べる など
こちらの記事で、千葉県内でマイホームを建てるおすすめエリアをご確認いただけます。
〈関連ページ〉千葉県の戸建てのマイホームおすすめエリアをライフスタイル別に紹介|都心への通勤優先、子育て優先など
Q. 地震に強い家づくりのために一番大切なことは何?

A.「地震に強い家づくり」のもっともわかりやすい指標は、「耐震等級(1〜3)」です。
「地盤」「耐震等級」をかけ合わせることが、地震に強い家づくりのベースとなります。
| 耐震等級 | 地震に対する強さ |
|---|---|
| 1 | 数百年に一度の震度6強〜7の地震で、即座に倒壊・崩壊しない |
| 2 | 耐震等級1の1.25倍の強さ (避難所となる学校・病院などと同程度) |
| 3 | 耐震等級1の1.5倍の強さ (災害復興の拠点となる消防署・警察署など同程度) |
ただし、想定外の地震・災害が発生する可能性もあるため、災害時にご家族1人1人が冷静に行動できるよう、日常的に被災時の対応を共有しておくことも重要です。
- 地震発生時に家の中で安全を確保しやすい場所を確認しておく
- ご家族が別々の場所で被災した場合の集合場所を決めておく
- ご家族1人1人が、外出先からご自宅までの避難所・被災エリアを回避できる帰宅ルートなどを確認しておく など
ほかにも地震に強い家づくりのための設計など、考慮するべき点は多岐にわたります。
千葉県で災害に対する不安を抱えながらマイホームを検討中の方は、木ここち家ラボへご相談ください。
木ここち家ラボは、「耐震等級3(最高グレード)」を標準仕様で提供しているハウスメーカーです。
Q. 地震の震度が大きい地域は地震に弱い地域なの?
A. 地震の震度は「その地点で観測された揺れの大きさ」で、「地盤の弱さ」とはイコールになりません。
断層からの距離・地形・土質などによって、同じ強度の地盤でも観測される震度が変わります。
まとめ
千葉県で「地盤に強いところ」を見つけるために必要な情報をご紹介してきました。
日本での暮らしは「災害リスクと隣合わせ」と言っても過言ではありませんが、災害リスクを把握することで、実施するべき防災対策も明確になります。
今回ご紹介した情報を、ご家族が安全に暮らしていく場所選びにご活用いただけると幸いです。
