「コラム」 Column

2026.08.01

家を建てるなら安く。でも後悔したくない|100万円以上の削減方法一覧と削ると損をする費用

           

家を建てるなら安いほうがいい。でも後悔したくない」は、マイホーム検討中のすべての方の心の声ではないでしょうか。

家を建てる際には、削ると住み始めてから快適性・メンテナンス性などの面で損をする費用もあるため、見積もり額がご予算を大幅にオーバーしている場合でも、慎重な費用調整が必要です。

今回は、千葉で注文住宅・規格住宅・分譲住宅という3つの方法でご家族のマイホーム購入をサポートしている『木ここち家ラボ』が、適正費用に調整しながら後悔しないプランの組み立て方を、わかりやすく解説します。

100万円、500万円など大幅な予算オーバーにお困りの方にも役立てていただける情報ですので、ぜひ最後までご確認ください。

家の費用を適正化するために「4層の建築費用」を分解して把握

家の建築の打ち合わせをする夫婦

家の建築費用は、以下4層で構成されています

【家の建築費用】

建築費用内訳
本体工事費基礎工事、構造・木工事、屋根・外壁工事、内装仕上げ工事、建具工事、設備機器(キッチン・浴室・トイレなど)
付帯工事費屋外給排水・電気配管工事、地盤改良工事、仮設工事、設計・確認申請費用、引き込み工事(水道・ガス)
外構整備費用駐車場・土間コンクリート、門柱・ポスト、境界フェンス・ブロック積み、アプローチ、庭・植栽
諸費用(※建築会社に支払う諸経費)
現場管理費、法定福利費、地鎮祭・上棟式費用、近隣挨拶用粗品代

見積もり額が予算オーバーだった場合に調整しやすいのは「本体工事費」「外構整備費用」で、設計プランによって数百万円の調整が可能です。

一方で、「付帯工事費」や「諸費用」は大きく調整できない費用が多く、設計プランを変更しても、大きな調整効果は見込めません。

ちなみに、家の建築費用の平均額は以下のとおりで、土地を持っている方の方が建築費用が高額になる傾向が読み取れます。

土地の有無建設費住宅面積
土地有り4,259.8万円118.4㎡
土地無し3,737.6万円110.3㎡

※注文住宅の建築費用です。

こちらの記事で、「建築価格が上昇する中で家を買うべきか」を判断する基準をご確認いただけます

【補足|家づくりには「建築費以外の諸費用」も現金で必要になる】

なお、マイホーム購入時には、家の建築費用以外にも、土地取得費用や家づくり全体にかかる諸費用(住宅ローン手数料、登記費用など)が発生します

この「家づくり全体の諸費用」は総予算の8〜15%ほどが目安となり、現金支出が求められる項目も多く含まれます。

「頭金ゼロのフルローン」を検討している場合でも、総予算の8〜15%ほどの現金は手元に確保しておきましょう。

資金計画の段階で「住宅ローンをいくら借りられる?」「金利上昇が不安」など疑問や不安をお持ちの方は、木ここち家ラボへお問い合わせください

家を建てるかどうか迷っている、資金計画を相談したいという段階から、ご家族をサポートいたします。

家を建てるなら安く。でも後悔しないために「性能重視」がおすすめ

住宅街をイメージした模型

見積もり額が大幅に予算オーバーしていても、やみくもに項目を削ることはおすすめしません。

次に、削ると損をする費用をご紹介します。

「あとから直せない・住んでからの対策は高額」な費用を削ると損をする

家を安く建てるために以下の費用を削ると、住み始めてからの快適性・安全性・メンテナンス性・耐久性などが損なわれます

また、あとから直すためには新築時以上の高額な工事費用がかかるため、以下の費用は削らないでください。

性能影響
断熱・冬寒い・夏暑い・光熱費が高い
・結露(壁の内外)によるカビや腐朽
・補助金や住宅ローン減税の恩恵を受けられない
気密
換気設備結露やカビによる劣化が進行しやすい環境
耐震複数回の大きな地震で、住み続けるのが困難なダメージを受けるリスク
地盤改良耐震性を高くしても、地震で家が大きなダメージを受けるリスク
性能評価書の取得費用・補助金を申請できない
・減税制度を受けられない
・高性能で建築しても、売却時に証明するものがない

※標準仕様を定めている建築会社に家づくりを依頼する場合には、ご自身の希望で変更・削減できない費用もあります。

なお、費用ではありませんが、既に土地をお持ちの方はハザードマップでの災害危険性の確認を惜しまないことも大切です

はじめにその土地の災害危険性を把握すると対策が可能かどうかを検討できますし、対策が難しい土地の場合にはご家族が常に危険と隣合せで暮らすという最も大きなリスクを防止できます

また、災害危険性の高い場所への新築は、補助金などの優遇制度を受けられないといったデメリットもあります。

こちらの記事で、ハザードマップの確認方法をご紹介しています。

2025年4月からの省エネ基準適合義務化により、「ローコスト住宅はやばい」の失敗談は過去のものになった

2025年4月以降、すべての新築建築物に省エネ基準への適合が原則義務化されました。

あわせて、木造で階数2以上または延べ面積200㎡超の住宅は、建築確認の際に「構造関係規定」や「省エネ関係の図書」の審査を受ける体制に移行しています。

これにより、「構造や断熱を削って安く見せる」といった手法での住宅建築は制度上できなくなりました

ネット上にある「ローコスト住宅は寒くて後悔した」という口コミの多くは法改正前のもので、そのまま今の住宅に当てはめて判断材料にすることはできません

【補足|基準クリアは当たり前。「実測値」を公開している高性能な会社を選ぶ】

法律による義務化で住宅の基本性能は底上げされましたが、それはあくまで「最低基準」です。

そのため、基準ギリギリの性能を標準仕様としていることは、もはや魅力ではありません

建築費用を安く抑えても後悔しないために、基準を大きく上回る性能を「標準仕様」としているハウスメーカーを選ぶことをおすすめします

特に、気密性能(C値)には国の基準がないため、会社ごとの施工レベルの差が最も顕著に表れます。

カタログ上の数値ではなく、「気密測定も標準仕様に含まれているか」「我が家の気密測定結果の証明書をもらえるか」をご確認ください。

千葉の木ここち家ラボでは、C値0.5以下を標準仕様とし、全棟で気密測定を実施しています(2023年度の50棟平均はC値0.18)

数値では分からない快適性を、ぜひ実際のモデルハウスでご体感ください。

家の建築費用を100万円以上削減する方法一覧

コストダウンをイメージしたブロック

家の建築費用を削減する方法は多数ありますが、「数万円〜数十万円の削減を積み重ねても、予算内に収めるのは難しい」とお悩みの方がいらっしゃると思います。

そこで今回は、「家の建築費用を100万円以上削減する方法」をご紹介します

家の建築費用を100万円以上の削減する方法一覧

家の建築費用を100万円以上削減する方法は、以下のとおりです。

削減方法具体例削減額の目安
設計内容の変更・延床面積を減らす(廊下をなくす、リビングや子供部屋などの面積を少しずつ調整など)
・複数の調整を組み合わせ(凹凸をなくす+水回りを1箇所にまとめるなど)
約100万円/坪
家を建てる方法自体を変更注文住宅から規格住宅・分譲住宅へ変更約100〜300万円
依頼先を変更全国区の大手ハウスメーカーから以下へ変更
・施工エリアを絞っている中小ハウスメーカー
・中小工務店
・設計を建築士、施工を工務店に依頼
100万円前後
補助金を活用住宅省エネキャンペーンの補助金などを活用最大100〜150万円程度

こちらの記事で、家の建築費用を削減する具体例を、さらに詳しくご確認いただけます

「家を建てる方法自体を変更」については、抵抗を感じる方が多いと思います。

しかし、近年は個性的なコンセプトの規格住宅・分譲住宅を提供するハウスメーカーが増えているため、視野を広げてみると、注文住宅よりも費用・打ち合わせ回数などを減らして、満足度の高い家づくりをできる可能性があります

【例:ライフステージ合わせて間取りを変えられる規格住宅】

こちらは非常に自由度の高い規格住宅で、新築時だけではなく、住み始めてからも間取りを変化させていくことが可能です。

上記の規格住宅は木ここち家ラボの規格住宅『Fle Box』で、「断熱等級6」「耐震等級3」など、性能にも妥協がありません

価格・設計内容などについて、お気軽にお問い合わせください。

また補助金については、年度によって実施状況が変動するため、最新情報を確認する必要があります

【2026年度の補助金例】

  • 【国】みらいエコ住宅2026事業:省エネ性能の高い住宅の新築を支援、最大125万円/戸
  • 【自治体】千葉市の住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金:再生可能エネルギー等設備等を導入した住宅を支援、導入設備ごとに補助額が定められている(エネファーム10万円など)

補助金には詳細な条件があり、例えば「みらいエコ住宅2026事業」では、補助金事業に参加している建築業者以外は申請できません

また、申請受付期間が定められていますが、申請額が予算上限に達した時点で申請受付を終了するため、補助金を活用したい場合には、ハウスメーカーと初めて打ち合わせをする段階から申請希望を伝えましょう。

家を安く建てて後悔しない方法Q&A

Q&Aを表現したブロック

最後に、家の建築価格について木ここち家ラボがよくいただく質問・回答をご紹介します。

Q. 狭小土地の3階建て分譲住宅を買う価値はある?

A. 狭小土地の3階建て分譲住宅を買う価値があるかどうかは、以下のような基準で判断が分かれます

  • 性能:基準ギリギリの性能の物件は、快適性・耐久性の満足度が下がる可能性がある。日当たり・風通しの良さ、外壁・屋根・断熱材の耐久性もあわせて確認したい
  • 間取り:ご家族にとって使いやすいか、家事がスムーズに進むか、老後まで考えて暮らし続けられるかが大切
  • 安全性:ハザードマップで災害危険性を確認し、危険性への対策がされていない場合は慎重な検討が必要
  • 資産価値:土地のみで資産価値を維持しやすいか、周辺環境は良好かを検討 など

できれば何度か足を運んで、室内環境・周辺環境を確認することをおすすめします。

Q. 300万円・500万円・1000万円で家を建てられる可能性はある?

A. 家の建築費用の坪単価が100万円を超えていますので、300万円・500万円で一般的な木造住宅を建築することは、現実的ではありません

1000万円の場合は、非常にコンパクトな住宅となります

ただし、「50㎡、550万円(税抜)」の3Dプリンター住宅がすでに販売されているなど、近年は家づくりの選択肢が増えています。

マイホーム購入の過程では、一度は費用を極限まで絞れる購入方法に目を向けるものですので、多くの選択肢に触れ、モデルハウスなどを見学して、ご家族にとって最適な選択をしていただけると幸いです

『木ここち家ラボ』の運営会社であるオカムラホームは、新築はもちろん、リフォーム・コンテナハウスなども手掛けておりますので、家を買うかどうか迷っている段階から、お気軽にご相談ください

Q. 住宅ローンの仮審査に落ちたら、もうローン利用は無理?

A. 1つの金融機関で住宅ローンの仮審査に落ちても、まだ諦める必要はありません

住宅ローンの審査基準は金融機関ごとに異なるため、他の金融機関で借入可能なケースがあります

多くのハウスメーカーは住宅ローン相談も受け付けておりますので、1つの金融機関に落ちても相談してみることをおすすめします。

なお、複数の金融機関で住宅ローンの仮審査に落ちた場合には、一旦信用情報を確認することをおすすめします

信用情報に「ローン滞納歴(携帯電話端末の分割払いも含まれます)」のような記録があると、どの金融機関でも住宅ローンの借入は難しいのが現実です。

その場合でも、ノンバンク系金融機関の住宅ローンを利用(ただし高金利で返済負担が重くなります)、信用情報の記録期間から情報が消えるのを待って家づくりを検討するといった他の選択肢もあります

まとめ

「家を建てるなら安く。でも後悔したくない」と感じている方へ、「建築費用の削減方法」と「削減すると損をする費用」を中心に、後悔しない家づくりの方法をご紹介してきました

見積もり額が大幅にオーバーしている場合には、「延床面積を減らす」といった思い切った調整が必要です。

思い切った調整をする中で、当初より良いプランが仕上がっていくケースが多数あるため、予算オーバーの見積もり書を見ても諦めず、ハウスメーカーのサポートを得ながら、ご家族にとって最適なプランをつくりあげていただけると幸いです。