コラム
ベランダなしの外観がおしゃれな家の実例と正直なデメリット|間取りの工夫、安っぽい家との違いも解説
最近は、コストやメンテナンスの面から「ベランダなし」の家が増えていて、デザイン性では、ベランダなしでも「おしゃれな家」「のっぺりとしていて何となく物足りない家」どちらもありますよね。
利便性の面では、「洗濯物や布団をどこに干すか」が一番心配な点ではないでしょうか。
そこで今回は千葉のハウスメーカー『木ここち家ラボ』が、ベランダなしの家のデザインで参考にしていただきたい実例や、ハウスメーカーだからこそお伝えできる正直なメリット・デメリットをご紹介します。
「愛着を持って暮らせる家」「スムーズに家事が進み快適に暮らせる家」を手に入れるために、ぜひ最後までご確認ください。
ベランダなしの外観がおしゃれな家の実例
はじめに、ベランダなしの家のデザインで参考にしていただきたい実例をご紹介します。
ツートンカラー、吹き抜けがおしゃれな外観
こちらの住宅は、「清潔感のある白・シックなグレー」のツートンカラーの外観デザインを選択した、ベランダなしの外観実例です。
吹き抜け窓から向こう側が見通せることで、外から見ても「広がりのある室内空間」をイメージできますね。

ベランダは室内に入る自然光の角度を調整する役割も果たしますが、こちらの住宅は室内土間・造作ベンチなどによって、居住空間の位置が自然と窓から内側に入るよう工夫し、直射日光の影響を受けづらい間取りとしています。
また、室内土間の上部を吹き抜けとしているため、自然光が降り注ぐ室内土間・2階のフリースペースどちらも、洗濯物や布団を干すスペースとして活用できます。


住宅形状による陰影もデザインの一部となるおしゃれな外観
こちらの住宅は、玄関ポーチを壁で囲って手前に出したことで、太陽の角度によって生まれる陰影が時間帯ごとに変化します。
「グレーの外壁と窓1つだけ」のシンプルな外観だからこそ、自然の変化を感じられるデザインとなっています。

玄関ポーチを壁で覆い、外からの視線を遮ったことで、開放的な室内空間を存分に確保できました。
2階の床をテラスの屋根として活用し、LDKと外がつながる空間づくりをしています。


連窓がダイナミックな外観
こちらは、6連の窓と2段の庇が印象的な外観実例です。
庇の下に落ちた影が外壁に立体感を生み出し、ベランダなしでも平面的な印象を受けない、おしゃれなデザインです。

こちらの住宅は高台の角地に建築されていて、眺望が最大の魅力です。
大開口の窓側に階段を配置して、直射日光を遮りながら室内のどこにいても眺望を楽しめるレイアウトとしました。


2026年9月時点で、こちらの住宅は販売中です。
住宅の設計ストーリーを、動画でご確認いただけます。
変化のある住宅形状とビルトインガレージが高級感を生み出している外観
こちらの住宅は大きく斜めに切り下ろした片流れ屋根が印象的で、無機質な黒の外壁にドライガーデンを組み合わせることで、柔らかな印象もプラスしました。
複数のデザイン要素をバランスよく組み合わせることで、ベランダなしでも変化のあるおしゃれな外観が完成します。

吹き抜けと隣接する2階フリースペース、1階脱衣所など、洗濯物を干せるバーを複数設置しています。


今回ご紹介したのは、すべて木ここち家ラボの分譲住宅です。
木ここち家ラボには分譲住宅・規格住宅・注文住宅の建築実例がたくさんございますので、ぜひご覧ください。
木ここち家ラボの分譲住宅は、1棟ごとに設計チームが案を持ち寄り、社内コンペを経てプランを決めています。
敷地ごとに日当たり・道路の向き・隣家との距離などを考慮して設計するため、ベランダなしの家も、ベランダのある家も生まれます。
千葉で新築一戸建てをお探しの方は、木ここち家ラボへお気軽にお問い合わせください。
ベランダなしの外観がおしゃれな家と安っぽい家との違い

ベランダなしのおしゃれな外観を確認してきましたが、家の外観のデザインは、バランスを間違うと安っぽい印象や面白みのない印象になります。
次に、ベランダなしの外観が「おしゃれな家」「安っぽい家」の印象を分けるポイントをご紹介します。
- ベランダをなくすと、外壁は「見せる面」に変わる
- 軒・庇の出がつくる陰影で、平らな壁が立体に見える
- 窓の高さラインと大きさがそろっている
- 外壁材の切り替えは「面」で、外構は照明と植栽で仕上げる
ベランダをなくすと、外壁は「見せる面」に変わる
同じような外観に見えても、おしゃれな印象の家は、以下のようなものを「道路から見えないよう配置する」「室内に配置する」「おしゃれなデザインの目隠しをする」など、細部までデザインが配慮されています。
- 物干し金物
- エアコンの配管を覆う化粧カバー
- 給湯器
- キッチンや浴室の換気フード
- 電気メーター
- 雨樋
ベランダのある家では、物干し竿もエアコンの室外機も、手すり壁の内側に隠すことができます。
道路から見えるのはベランダの外形だけで、中で何が起きているかは見えない構造です。
一方で、ベランダなしの家は、生活感のある設備などが丸見えになることに配慮して、デザインを組み立てる必要があります。
軒・庇の出がつくる陰影で、平らな壁が立体に見える
ベランダが担っていたもう一つの役割が、外壁に影をつくることでした。
手すり壁が前に出ることで、その下に影の帯ができ、平らな面が立体的に見えます。
ベランダなしの家でこの役割を引き受けるのは、軒と庇(ひさし)です。
軒や庇によって外壁の上部に影が落ち、ベランダなしでも外観デザインに立体感が生まれます。
なお、軒と庇は、夏の高い日差しを遮り、雨が外壁や窓に直接吹きつけることも防いでくれます。
窓の高さラインと大きさがそろっている
「おしゃれな家」には、落ち着きや高級感といった要素も含まれています。
ベランダなしの家は外壁の1面1面が「見せる面」のため、窓の上端の高さ、窓の大きさなどを整然と揃えることに意識を向けると、人が安心して見られるデザインとなり、おしゃれな印象が生まれます。
窓は、室内側から考えて自然光が欲しい位置に配置するだけではなく、外観デザインの一部であることも意識していただけると幸いです。
外壁材の切り替えは「面」で、外構は照明と植栽で仕上げる
外壁の素材や色を切り替えるときは、「面」の単位で分けて考えると、おしゃれなデザインを組み立てやすくなります。
【例】
- 玄関まわりだけ素材を変える
- 建物の一部を前に出して色を変える など
また、外観デザインは外構も含めて印象が作られるため、外構までこだわることも大切です。
【例】
- 照明:足元から壁面を照らすライトを1灯入れるだけで、夜には昼と違う陰影が生まれる
- 植栽:直線的な建物に対して、植栽は「変化するもの・動くもの」なので、外観全体に表情が生まれる
ベランダなしの家の正直なメリット・デメリット

ここまで「デザイン性」に注目してベランダなしの家の特徴を解説してきましたが、ベランダの有無は、建築後のコストやメンテナンスなどのハード面にも影響します。
次にハウスメーカーだからこそご紹介できる「ベランダなしの家の正直なメリット・デメリット」もご紹介します。
ベランダなしの家のメリット
「ベランダなし」を選択する主なメリットは、「雨漏りリスクの低減」と「将来のメンテナンス費用の抑制」です。
【雨漏りのリスク低減】
バルコニーは「床の防水層」「手すり壁」「外壁」「サッシ」という異なる部材が集まる場所で、防水の納まりが複雑になるため、雨漏りの原因になりやすい部位です。
【将来のメンテナンス費用】
ベランダの床はFRP防水などで仕上げられ、表面を保護するトップコートが紫外線で劣化するため、定期的な塗り替えが必要です。
- 一般的な一戸建てで1回あたり5万〜10万円程度が目安
- 塗替えせずに防水層まで傷むと、工事はさらに大きくなる
また、2025年4月より、原則すべての新築建築物に「省エネ基準への適合」が義務化され、これまで努力義務だった省エネ性能の確保が必須となりました。
省エネ基準適合のためには「断熱材の充填」「省エネ性能の高い設備の導入」などが必要で建築コストが上がります。
「ベランダなし」を選択して住宅形状をシンプルに整えることは、省エネ性能・コストの両面で理にかなっていて、ベランダがない家が増えてきた要因でもあります。
ベランダなしの家の正直なデメリット
「ベランダなし」を選択することには、洗濯物や布団を干す屋外空間がない以外にも、デメリットがあります。
【洗濯物や布団を干す屋外空間がない】
室内に洗濯物を干すと、見た目が悪く邪魔ですし、部屋の湿度が上昇して結露やカビの原因にもなります。
このデメリットを解消するためには、「ランドリースペース」の確保が必要で、以下のような問題があります。
- 間取りにランドリースペースを追加すると、建築費用が100万円前後追加となる
- 既存の間取りにランドリースペースを含めると、収納や居室の面積を削ることになる
屋外に洗濯物や布団を干せるように屋根のあるテラスや中庭を設ける場合も、上記同様に費用や間取りに影響があります※。
※屋根のあるテラスは原則として建築面積に含まれるため、建ぺい率(土地面積に対する建築面積の割合)の上限ギリギリで間取りを作成している場合は、収納や居室の面積を削ることになります。
【雨樋や配管が外壁を横断・縦断するのが目立つ、外から見える設備が気になる】
外観のデザイン性のために「雨樋や配管を道路側に落とさない配慮」が必要で、設計者のデザインセンスや配慮を図面でチェックする必要があります。
雨樋や配管をふかし壁※で隠す・スリットで隠すといった方法もありますが、費用が追加になります。
※「ふかし壁」とは、既存の壁や構造体の手前に設ける壁のことです。
エアコンや給湯器の室外機、レンジフードカバーなど、外から見える設備についても、同様に見せない配慮と費用が必要です。
【外壁や窓が汚れやすい】
外壁からせり出したベランダは1階の外壁や窓を雨風や直射日光から守る役割もあります。
この役割は「軒を出す」「庇を設置する」「2階の床を出す」といった方法で代替できますが、費用が追加となります。
また、軒や庇のないデザインを選択する場合には、「汚れが落ちやすい外壁材を採用する」「屋根・外壁の間から建物内へ雨が侵入しない方法で防水工事を実施」などの配慮も必要です。
ベランダなしの家のデメリットを解消するためには、ハウスメーカーのデザインセンス、きめ細やかな配慮、高い設計技術・施工技術が必須です。
木ここち家ラボは、分譲住宅・規格住宅・注文住宅の企画・設計・建築実績が豊富なハウスメーカーですので、千葉でマイホームをご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
ベランダなしの家Q&A

最後に、ベランダなしの家について、木ここち家ラボがよくいただく質問・回答をご紹介します。
Q. ベランダなしの家は資産価値が低い?
A. ベランダの有無だけで資産価値が決定することも、ベランダの有無が資産価値を大きく引き下げることも、一般的にはありません。
家を売却する際の資産価値は「立地」「土地面積や住宅面積」「住宅性能」がメインで評価され、ベランダは評価項目の一部にとどまると考えておきましょう。
Q. あとからベランダを付けられる?
A. 技術的には後からベランダを付けることは可能ですが、費用・手続きともに新築時より負荷が高くなります。
理由は、外壁に後から取り付けるため防水の納まりをやり直す必要があり、大規模な工事になりやすいためです。
また、ベランダの後付は、雨漏りリスクが新築時より高くなります。
まとめ
ベランダなしのおしゃれな外観実例、正直なデメリットなどをご紹介してきました。
ベランダなしの外観をおしゃれにするためには、「陰影の演出・色や形状の変化・整然と整えられた印象づくり」などが必要です。
また、ベランダなしの家は住み始めてからのコストやメンテナンス面でメリットがありますが、間取りや設計に特有の配慮が必要です。
ぜひベランダなしのおしゃれな施工事例が豊富で、高い設計・施工技術を持つハウスメーカーを厳選し、理想のマイホームを手に入れてください。